⚽ジュビロ磐田 2点差からの逆転勝ち 湘南に3-2 J1第16節
明治安田J1リーグは25日、各地で第16節が行われ、磐田は湘南に3―2で逆転勝ちした。 ①ヤマハ▽観衆13491人 磐 田 5勝3分け8敗(18) 3(1―2 2―0)2 湘 南 3勝5分け8敗(14) ▽得点者【磐】山田(1)マテウスペイショット(5)レオゴメス(1)【湘】ルキアン(6)福田(PK)(6) 【評】磐田は逆転で湘南を下した。 試合開始直後、左クロスを中央でルキアンに頭で押し込まれ先制を許した。さらに前半29分にはPKで2点目を失った。前半終了間際、山田が仕掛けてゴールを奪い1点差に追い上げた。 後半は選手交代で勢いを取り戻した。37分、途中出場の金子が持ち上がり最後はペイショットが決めて同点。4分後にはこぼれ球に反応したレオゴメスがミドルシュートを決めて勝ち越した。 レオゴメス 初得点が決勝弾 6戦ぶり白星、児童3000人後押し 前半30分までに喫したふがいない2失点を帳消しにする後半の挽回だった。磐田は前半終了間際から巻き返し3点を挙げた。今季初の逆転勝ちで6試合ぶりの白星。暫定ながら12位まで浮上した。 2点を追う前半追加タイム。反撃ののろしを上げたのは主将のMF山田だ。「ふがいない展開だったので1点でも返したい」。MF平川との連係で右サイドをえぐり、最後は左足で今季初ゴールを鋭く奪った。 スタジアムが歓喜に沸いたのは、FWペイショットの4試合ぶりゴールで同点に追い付いた4分後。こぼれ球に反応したMFレオゴメスが敵陣中央付近から思い切って右足を振り抜いた。「枠に飛ばすことだけを意識した」という強烈な弾道は相手に当たりながらゴールに吸い込まれるJ1初得点となった。 高い守備力が持ち味で直近3試合続けてボランチで先発出場。奪った球をどれだけ攻撃につなげられるかが課題だった。そのまま強烈なシュートを放ち、首脳陣の不安を一掃させた。横内監督は「日本に来て忘れられないゴールになったはず」と新加入のブラジル人を褒めた。 この日は磐田市内の児童約3千人が一斉観戦しチームの逆転劇を後押しした。「2点差をひっくり返すのは自力だけでは難しい。小学生に勝たせてもらった」と山田。開始直後の失点、PK献上と褒められた内容ばかりではない。ただ子どもたちを喜ばせ、チームが勢いに乗りそうな試合になったのは収穫だ。
静岡新聞社