ヒョンデがEV「アイオニック5」を大幅改良 一充電走行距離が703kmに拡大
バッテリーの容量アップで航続距離が拡大
ヒョンデ モビリティ ジャパンは2024年11月8日、電気自動車(EV)「IONIQ 5(アイオニック5)」の大幅改良モデルを発表し、同日、販売を開始した。 【写真】「ヒョンデ・アイオニック5」の外装・内装をより詳しく見る(43枚) ヒョンデ・アイオニック5は2021年に登場したクロスオーバータイプのEVであり、これまでにグローバルで累計34万台が販売されている(2024年9月時点)。 今回の大幅改良では、同車の特徴である400V/800V電動パワートレインのバッテリー容量を増大。エネルギー密度を高めた(618Wh/リッター→670Wh/リッター)第4世代バッテリーセルの採用により、従来のロングレンジモデルより15%大きい、84kWhのバッテリー容量を実現した。これにより、一充電走行距離はRWD車で703km、AWD車ではエントリーグレードの「ボヤージュ」で648km、上位グレードの「ラウンジ」で616kmとなった(いずれもWLTCモード)。 システム最高出力も、RWD車で168kW(228PS)、AWD車で239kW(325PS)と、従来モデルより前者で5%、後者で6%向上。快適性の改善も図っており、モーター制御を見直しリアモーターの遮音性も高めることで、静粛性を向上させたという。またドライブモードには、既存の「ECO」「NORMAL」「SPORT」「SNOW」に加え、各種設定を任意で調整できる「MY DRIVE」を追加した。
より便利に、より快適に進化
車載機器の機能も進化しており、インフォテインメントシステムはワイヤレスで「Apple CarPlay」「Android Auto」の利用が可能に。ユーザーが設定済みのスマートフォンを車内に持ち込むだけで、自動で端末とクルマがつながるようになった。また、スマートフォンのワイヤレス充電器は、手の届きやすいセンターコンソール上部に移設。シートヒーター/シートベンチレーションなどのボタンも、乗員が操作しやすいセンターコンソールに移された。 このほかにも、上級グレード「ラウンジ/ラウンジAWD」では、ビルトインフロントカメラとリアビューカメラを用いたドライブレコーダー機能を搭載することで、映像と音声、位置情報の記録が可能に。また車両前方の映像に重ねてルート案内を表示するARナビ機能や、スマートフォンやスマートウオッチでの解錠/施錠、車両の始動を可能とする、デジタルキー機能も新たに採用された。 若干だがエクステリアデザインも変更されており、前後バンパーがより立体的な形状となったことで、全長は4635mmから4665mmに延びている。 ラインナップと価格は以下のとおり。 ●ボヤージュ:(RWD)523万6000円/(AWD)554万4000円 ●ラウンジ:(RWD)574万2000円/(AWD)613万8000円 なお今回の改良に伴い、バッテリー容量の小さなスタンダードモデルの設定は廃止されている。 (webCG)
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