大谷翔平の「ボブルヘッドデー」勝利で飾れず 2打数無安打1盗塁 9回に代打送られる
◆米大リーグ ドジャース2―7レッズ(16日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) ドジャースがレッズに完敗を喫した。「2番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(29)は2打数無安打1盗塁。自身の「ボブルヘッドデー」を勝利で飾ることはできず、チームも4失点以下の試合が「22」でストップした。 この日は「大谷翔平ボブルヘッドデー」。開門2時間以上前から長蛇の列が形成された。先着4万人に配布され、ランダムに1700個が“敵地仕様”のグレーユニホームのスーパーレアに。多くの日本人ファンも球場に足を運んでいた。試合開始の1時間以上前には完売したという。チケットも今季5度目の完売。観衆5万3527人は19年9月以降ではドジャースタジアム最多で、今季メジャー全体でも最多だった。 大谷は初回1死の第1打席は先発左腕・スーターから四球。自身6試合連続出塁とした。その後、一塁けん制球が一塁走者・大谷の左太もも付近を直撃。苦しい表情を浮かべたが、直後に今季11個目の盗塁を決めた。二塁ベース上では自身初の1試合4盗塁で両リーグ最速の30盗塁に到達した遊撃・デラクルス(レッズ)と言葉が交わしているようにも見えた。 3回2死の第2打席は捕邪飛、6回1死の第3打席は空振り三振。日本ハム、ソフトバンクでも活躍したN・マルティネス投手(33)に抑えられていた。9回には代打を送られ、途中交代となった。 試合前には心臓病を患うアルバート・リーくん(13)とサプライズで対面。自身の大ファンだという少年に「緊張してる?」などと英語で優しく声をかけると、始球式では捕手役を務めてリーくんの投球をキャッチするなど心温まる場面があり、グラウンド内外で大谷が盛り上げた一日だった。
報知新聞社