代々木公園スタジアム構想発表(全文1)民間から「渋谷にサッカー場」嬉しい
日本財団と東京・渋谷区によるトークイベント『都市とスポーツとエンタテインメントの未来』が13日、都内であり、代々木公園にスポーツとエンターテインメントを軸にしたスタジアム構想についてパネルトークが開かれた。 【動画】「代々木公園スタジアム」構想発表 川淵氏や福西氏らパネルトーク この日のイベントでは冒頭、渋谷区の外郭団体である一般社団法人「渋谷未来デザイン」が、この「代々木公園スタジアム」構想を発表した。それによると、都立公園で54万平方メートルの敷地を誇る代々木公園の一角に、「スポーツ・エンターテインメントの聖地として、そして都市防災の拠点としてのスタジアムパークをつくる」という内容。3~4万人を収容するサッカーを中心としたプロスポーツのスタジアムで、音楽などのエンタメ興行や防災拠点にも活用するイメージだという。緑が多い代々木公園の特徴を活かし、自然と共生した施設で住民憩いの場を目指し、イベントなどの帰りには地域経済への貢献も期待できるとした。 パネル討論には、日本トップリーグ連携機構会長でJリーグ初代チェアマンの川淵三郎氏やディスクガレージの中西健夫会長、元サッカー日本代表の福西崇史選手らが参加し、議論を交わした。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【動画】「代々木公園スタジアム」構想発表 川淵氏や福西氏らパネルトーク」に対応しております。
スポーツ・エンタメの聖地としてのスタジアムパーク
金山:今日はお忙しい中、お集まりいただいてどうもありがとうございます。今、渋谷のまち中で「SOCIAL INNOVATION WEEK」、お手元にタブロイド、お配りしているかと思いますけれども、未来をつくるためにはどんなアイデア、どんな価値観、どんなプレーヤーが活躍するべきなのかという視点で、さまざまなトークセッションですとか、学びの場ですとか、体験の場づくりというのをやらせていただいております。今日はそんな中の1つのプログラムとして、テーマは「都市とスポーツとエンタテインメントの未来」、これをこの場で考えてみようじゃないかということで、約120分ですね。前半パネルトークをやりまして、最後に少し専門家を招いた事例紹介をさせていただこうと思っております。 まず最初に、「渋谷未来デザイン」という会社の説明を少しさせていただこうと思っています。渋谷未来デザインという会社は今年の4月に渋谷区の外郭団体として立ち上がりまして、主に5つの事業を推進しています。都市体験をどうデザインできるか。それから都市の空間をどう価値を向上していけるか。それと市民と共創でどう事業デザインができるか。あとは都市のブランドっていうのはどういうふうにつくっていくべきか。そして、そうやってつくっていったブランドをほかの都市ですね。日本中の都市にどう事例としてシェアしていけるか。そんなことを考えてやっていくのがこの渋谷未来デザインです。その渋谷未来デザインで、スポーツとエンターテインメントをテーマに、1つ大きな夢、構想を持っていまして、今日はちょっとその説明を最初にさせていただこうと思います。 皆さんもよく行かれる代々木公園B地区。よく週末ごとにタイフードフェスティバルですとか、アースデイだとか、そういったイベントをやっていると思いますけれども、ここにスポーツ、エンターテインメントの聖地として、そして防災拠点、都市防災の拠点として、スタジアムパークみたいなものをつくってみるというシナリオはどうだろうかと。こういうことを今、渋谷未来デザインの中で考えております。 ご存じのとおり、代々木公園、明治神宮というのは自然林を使って公園を造っています。なので、ここには派手な人工建造物を造るということではなくて、こういった自然環境と共生したスタジアム、そして公園、都民の憩いの場というのをどういうふうにつくっていくかというのが最大の課題になるんじゃないかなというふうに思っています。 今、サッカー場が絵の中に入っていますけれども、その外にはパブリックビューイングできるような大きい広場があったりですとか、そこが地域のフードフェスティバル、地域のお祭りと共存していくようなシナリオ、そんなのが描けたら豊かなんじゃないかなと。 で、時にはエンターテインメントの興行。例えばサッカーをやるようなスタジアムを造ることができれば、3万人から4万のお客さまを入れることのできるエンターテインメント施設ができるんじゃないかなと。そうすることで多くの人が集まって、その帰りにまた地域の経済に還元されていくような効果が得られるんじゃないかなと思っています。 名付けるとすれば、「スクランブル・スタジアム渋谷」。渋谷区の最大の観光資源と呼ばれているのがスクランブル交差点なんですね。多くの人が行き交って、日本人も、外国人も、若い方も、年を取っている方も、そんな人たち全員がまたスクランブル交差点を通ってこのスクランブル・スタジアムに来て、新しい感動に触れていくと。そんなようなことを実現できたら、こんなシナリオ皆さんどうでしょうかということを今日はお話ししていきたいなと思います。