高齢者や障害のある人も安心、バリアフリーの旅いかが? 支援団体が無料情報誌を創刊、設備を確認できる工夫も
高齢者や障害のある人も楽しめる旅を支援する団体「かごしまバリアフリーツアーセンター」(鹿児島市新屋敷町)が、無料の観光情報誌「いっど鹿児島」を創刊した。系列の就労継続支援事業所の利用者が取材に加わり、設備の確認から編集も手がけた。「年齢や障害にかかわらず外出を楽しんでほしい」との思いを込める。 「気持ちええなぁ」。温泉旅は無理とあきらめていた家族も満足顔。名湯ぞろい鹿児島でバリアフリーツアー人気がじわりと広がる
創刊号はA4判カラー14ページで9月に発行。巻頭特集として、霧島市を巡るドライブコースと地元グルメを取り上げた。各スポットの解説に同センターのホームページにつながる2次元コードを添付、詳細なバリアフリー設備を確認できるようにしている。 多彩な連載も用意。焼酎の蔵元を訪ねる「蔵めぐり」をはじめ、一つの市町村にスポットを当てる「ぶらり散歩」、日帰り貸し切り温泉のコーナーもある。 紙屋久美子代表(54)は「インターネット全盛だが、誰でもすぐに情報を得られる紙の媒体は観光に有効」と話す。編集に携わった納田真紀子さん(38)は「読む人みんなが行きたくなる提案を続けていきたい」と意気込む。 「いっど鹿児島」は春と秋に2000部ずつ発行し、鹿児島市と鹿児島空港の観光案内所で配布する。センターホームページでも読める。
南日本新聞 | 鹿児島
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