やけどした債券トレーダー、世界的な利下げ見込むトレード再開
ピムコのポートフォリオマネジャー、マイケル・カジル氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「ECBと連邦準備制度、英中銀といった主要な中銀が今年の半ばに利下げに踏み切る可能性は高いが、共通点はそこまでだ」と予想。「スピードと行き先は世界的に異なってくるだろう。それが債券市場の好機となる」との見方を示した。
金利トレーダーは年初時点で、米金融当局の緩和サイクルの開始時期について3月と予想していたが、6月に傾きつつある。24年全体の利下げ幅は、米金融当局者の予想中央値である0.75ポイントを少し上回るとみている。6月はECBと英中銀が利下げを開始すると市場が予想する時期でもあり、両中銀とも少なくとも数回の緩和が見込まれている。
主要中銀の中で、日本銀行は立場が異なる。エコノミストらは先週マイナス金利を解除した日銀が今年後半に再び利上げすると予想している。
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原題:Burned Before, Bond Markets Resume Rate-Cutting Trades Worldwide(抜粋)
--取材協力:Edward Bolingbroke、Greg Ritchie.
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Michael Mackenzie, Liz Capo McCormick, Ruth Carson