『2億円当選』相手に返信してみると…国際電話に日本人男性!?“当選詐欺”横行
高額の現金当選をかたるメッセージが携帯電話に届く詐欺があとを絶ちません。一体どのような手口なのか?詐欺と疑われる会社に電話連絡し、真相を確かめました。 【写真を見る】『2億円当選』相手に返信してみると…国際電話に日本人男性!?“当選詐欺”横行 ■大金の当選を信じ込み… 携帯電話に届いたあたかも現金が貰えるような高額当選メッセージ。このようなメッセージが届いたことがあるかどうか街の人に聞いてみました。 (街の人)「3億円当たりましたというのは届いたことがありました。心当たりがないメッセージは無視するようにしています」「不審なメッセージは見ない、開けないようにしています」 この手口では送られてきたメッセージの電話番号に連絡をすることで相手とのやりとりが発生。その後、口座情報の登録などを求められます。最終的には当選金の受取手数料として電子マネーでの支払いなどを要求されます。 国民生活センターによりますと、心あたりのない当選金名目の怪しいメッセージが届くケースは全国であとを絶たず、同じような相談が毎年3000件近く寄せられています。 大分県内では今年11月29日、竹田市内の男性が当選金10億円というメッセージが届き、電子マネー7000円分をだまし取られるなど今年に入ってこれまでに13件の被害が出ています。被害者の全員が本当に大金が当たったと思い込み、指示されるままに振り込みや電子マネーを購入しているということです。 ■詐欺と疑われる会社に国際電話で直撃 携帯電話に届いたメッセージの番号にOBSの記者が電話をかけてみました。すると自動ガイダンスにつながり、『ご登録ありがとうございます』と登録完了を一方的に告げる音声が流れました。何に登録されたかは言わず不安をあおります。 このあと数日間にわたり、『2億円を今すぐ手にするために、口座情報を記入し、国民特別救済証明発行費用として3000円のみ負担ください』などと記載されたメッセージが到着。操作を進めるとクレジットカードの種類を選ぶ画面が出て、決済をすると送金が完了。当然、2億円もの大金は振り込まれません。