数的不利の湘南が光陵に2-1で勝利!前半に退場者を出しながらも賢く、熱く、堅実な戦いで逃げ切る
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選のブロック決勝が5月12日に行われ、光陵と湘南が対戦。湘南が2-1で勝利した。 【フォトギャラリー】光陵 vs 湘南 序盤はロングボールで敵陣に侵入した湘南がゲームを優勢に進めた。ロングスローも活用し、じりじりとゴール前まで攻め込んでいく。 前半15分には左サイドのMF6檜山欧汰(2年)からのクロスにゴール前でFW14小杉謙吾(3年)が合わせる。シュートは枠を外れたものの、湘南は徐々に攻撃の形を作った。 相手の迫力あるアタックに押され気味の光陵は、大きく跳ね返せずセカンドボールを拾われる苦しい時間が続いた。それでも最終局面ではDF陣が身体を張り、ピンチを凌ぐ。 波状攻撃を続ける湘南が、前半23分にゴールをこじ開ける。中央から左サイドに展開すると、ボールを受けたMF檜山がダイレクトでシュート。鮮やかなミドル弾で先制ゴールをマークした。 リードを許した光陵がすぐさま反撃。前半26分、カウンターから右サイドを攻め込んだ瞬間、相手GKの立ち位置を見逃さなかったDF2岩崎陸之助(3年)がループシュートを放つ。華麗な同点ゴールを決め、チームに勢いをもたらすと、前半終了間際には決定機阻止により湘南に退場者が出て数的優位となった。 数的不利となった湘南は後半、引いてブロックを構えてカウンターに活路を見出す。相手にボールを持たせながらも、速攻で最前線のFW小杉を活かす作戦が奏功して同6分に獲得したCKで、DF4片山寛人(2年)がヘディングで勝ち越し弾を決めた。 数的優位の光陵はボールを保持したものの、湘南の統制された守備ブロックを前に攻撃の糸口を見いだせない。ショートパスでは攻めあぐねたことで、ロングパスで相手SBの背後を狙った。 リードを奪った湘南はチームに落ち着きが生まれ、リトリートで冷静に応戦。相手が自陣の守備網に入ってくれば球際をよく戦い、ボール奪取後はすぐにカウンターで押し返した。 さらに湘南は敵陣に入れば、ロングスローも積極的に活用。リスクを軽減し、かつ効率よくチャンスを生み出す試合巧者ぶりを見せつけた。 賢く、熱く、堅実に逃げ切った湘南が2-1で光陵に勝利。1次予選を突破し、2次予選に進出した。 (文・写真=志水麗鑑)