新たに神戸分署が完成 関係者ら30人で竣工式 安房消防(千葉県)
館山消防署西岬分署=館山市浜田=と神戸分遣所=同市犬石=を統合した神戸分署=同市布沼=の竣工(しゅんこう)式が21日、同所で行われた。関係者ら約30人が出席し完成を祝った。 西岬分署は昭和47年、神戸分遣所は49年に建設で、いずれも完成から50年がたち、老朽化が進み建て替えの時期を迎えていた。人口減少や安房4市町の財政状況を踏まえ、両施設をそれぞれ建て替えるのではなく、統合して新施設として整備することに。昨年6月に着工し、3月初旬に完成した。 統合分署は、同市布沼の東光寺近くの市道沿い。敷地面積約1495平方メートル、鉄骨造平屋建てで延べ床面積は約339平方メートルとなっている。 事務室や車庫、救急訓練室、仮眠室などの他、燃料などを保管する油脂庫を整備。また、女性隊員の勤務も想定し、女性用仮眠室やシャワー室、トイレなどの専用スペースも設けた。総工費は約3億3299万円。 竣工式には、安房郡市広域市町村圏事務組合の理事や議員をはじめ、神戸、西岬、富崎地区の区長会長や設計、施工業者ら多くの関係者らが出席した。 同組合理事長の森正一館山市長は「新神戸分署の完成は、関係各位の深い理解と努力のたまもの。この新分署が地域防災の核となり、さらなる消防力の強化、充実が図られることを期待している」とあいさつ。式の後は施設の内覧もあり、多くの人が新しい分署の完成を喜んだ。 神戸分署は職員18人体制を予定しており、消防車、救急車各1台を配備。28日ごろから運用開始する。