金曜ドラマ「9ボーダー」満開の桜の下でほほ笑む七苗（川口春奈）（C）TBS

　女優の川口春奈（29）が主演を務めるTBS金曜ドラマ「9ボーダー」（金曜後10・00）が、19日にスタートした。俳優・松下洸平（37）の歌唱シーンなどが大きな反響を呼び、川口と木南晴夏（38）、畑芽育（22）の3姉妹の心情が多くの共感を呼んだ。ドラマに込めたこだわりを、新井順子プロデューサーが明かした。 　「恋はつづくよどこまでも」などで知られる脚本家・金子ありさがオリジナル脚本を手掛けるヒューマンラブストーリー。「中学聖日記」「私　結婚できないんじゃなくて、しないんです」の新井プロデューサーと再タッグを組む。映画「ずっと独身でいるつもり？」「君が世界のはじまり」をはじめ、テレビドラマの演出も手掛けるふくだももこがメーン監督を担当する。 　10代、20代、30代…年齢を重ねていくと誰もが直面する「大台」の年齢への期待と不安。“モヤり”“焦り”ながら恋に仕事に立ち向かい、生きる道を探してラストイヤーを駆け抜ける、川口春奈・木南晴夏・畑芽育による“ボーダー3姉妹”の姿を描く。 　タイトルの「9ボーダー」について、新井氏は「初めから“9ボーダー”という言葉は頭にありまして、他にも10本くらい別案を出して検討しました。でも“9ボーダー”の音の響きが一番良かったので、結果的にこのタイトルに決まりました」と告白。「最近では会話をする中でも、“私、『9ボーダー”なんです！』と、お会いするみなさんが気軽に使ってくださっていて。とても浸透しやすいタイトルになったと思っています」と胸を張った。 　また、木南の六月、川口の七苗、畑の八海の3姉妹の個性的な衣装には、実は意味があるという。川口の七苗「七苗は最初、どういう衣装にしようかスタイリストさんと打ち合わせをしたとき、『モノトーンがいいね』という話になりました。というのも以前、川口さんが主演した『着飾る恋には理由があって』のときは、とてもカラフルな衣装だったこともあり、『“大人春奈”にしたい！』という思いがありました」と、前作から一変“大人の川口春奈”を演出したいという思いがあったそう。 　「一方、六月は自由奔放な明るいキャラクターを出したかったので、柄が多くカラフルで元気な印象の衣装にしています」と、木南の個性的でおしゃれな服装の意図を明かし、畑の六月については「六月の経営する会計事務所にやってくる松嶋朔（井之脇海）の衣装も柄オン柄にして、似た者同士にしました；と説明。「長女（六月）と三女（八海）はちょっと派手好きなところが似ていて、八海は10代らしい可愛い色合いの衣装になっていると思います」と、それぞれに込めた思いを明かした。