シンプルさが呼んだ勝利 藤枝明誠、アルビレックス新潟U-18に1‐0で勝利
第33回イギョラ杯国際親善ユースサッカーが3月18日からの3日間、東京、埼玉の5会場で開催した。 【フォトギャラリー】予選リーグ1日目試合風景 イギョラカップには全国の強豪校20チームが参加。全20チームをAからDの4グループに分け、予選リーグを実施。各グループ1位から5位までを決め、順位トーナメント戦を行う。(※1試合、前後半35分ハーフの70分) 【フォトギャラリー】藤枝明誠 vs アルビレックス新潟U-18 初日の18日、東京都北区にある赤羽スポーツの森公園競技場でBグループ5試合が行われ、第2試合では藤枝明誠(静岡)とアルビレックス新潟U-18(新潟)が対戦した。 1戦目同様、強風が吹くなかの試合に前半、風上を選んだアルビレックス新潟U-18が優位に立つと思われたが、主導権を握ったのは藤枝明誠。風の影響を考慮してか、ショートパスでつなぎながら、相手陣内に進入。首尾よくペナルティエリアに迫ったが、人数をかけた守備陣に阻まれ、ゴールが遠い。一方、アルビレックス新潟U-18は防戦一方。相手陣内に入ることすらできずにいた。お互い、決定機ないまま前半終了。 後半に入っても藤枝明誠ペースは変わらなかった。迎えた10分、風に乗ったゴールキックは前線のFW9キング栄志まで届くと、すかさず思い切りのよいミドルシュートを放つとこれが先制点となった。その後も攻める藤枝明誠。押し込まれるアルビレックス新潟U-18の構図は変わらず、試合は1‐0で藤枝明誠が勝利をおさめた。 「狙いとしては合格点をあげられます」と総括した藤枝明誠・松本安司。 前半、風下の状況ながらも終始、相手になにもさせず、攻撃を仕掛けることができた。これは数字に表れており、シュート数は藤枝明誠13本(前半5本・後半8本)に対し、アルビレックス新潟U-18は0本と一目瞭然。それだけに追加点が欲しかった。松本監督は「個人の特長は出せましたが、前半、ダイレクトプレーがなかったのでもう少し球離れの速いプレーを見たかったです。後半はくどいというか・・・パスがひとつふたつ多く、もう少しシンプルにプレーしてもよかった」と振り返った。 松本監督が指摘したシンプルさ。「まさにあのプレーでした」と話したようにFW9キング栄志の決勝ゴールに集約されているといえる。 (文・写真=佐藤亮太)