BNPパリバ、投資銀行部門のボーナスを減額-トレーディング不振で
(ブルームバーグ): フランスの銀行BNPパリバは、ディールメーキングとトレーディングが低調だった1年を受け、投資銀行部門のボーナス総額を減らした。
BNPは同部門の変動報酬を約5%減額したと、事情に詳しい関係者が述べた。金額は明らかにされていない。
BNPの広報担当者はコメントを控えた。
他の欧州の投資銀行も同様の決定をしている。ドイツ銀行は14日、同部門の従業員一人当たりの平均ボーナスを約10%減らしたことを明らかにした。
ドイツ銀行、ボーナス原資を減額-助言業務やトレーディング低迷で
ブルームバーグ・ニュースは、UBSグループとソシエテ・ジェネラルも2023年のボーナスプール全体の減額を計画していると報じている。
欧州のトップ投資銀行、ボーナス総額減らす計画-ディール低迷を反映
BNPは当初、投資銀行部門のボーナスをより大幅に削減することを検討していたが、米国の大手銀行がボーナスをほぼ据え置くことを知り、その選択肢を断念したと、事情に詳しい関係者が匿名を条件に語った。
ブルームバーグ・ニュースが昨年12月に報じたところによると、JPモルガン・チェースとシティグループは、トレーダーに対する変動報酬をほぼ前年並みに据え置くことを計画していた。ゴールドマン・サックス・グループとバンク・オブ・アメリカ(BofA)は、少なくとも数%の増額を検討していると、事情に詳しい関係者が当時述べていた。
トレーダーのボーナス再び足踏み、波乱に満ちたウォール街の2023年
BNPのトレーディング収入は昨年7%減少したが、これは債券トレーディング収入の11%減によるものだった。特に金利商品とコモディティーのトレーディング収入の落ち込みが大きかったという。
原題:BNP Paribas Cuts Investment Banking Bonuses on Weak Trading(抜粋)
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Alexandre Rajbhandari