世界1位のシナーが3年連続8強! シェルトンのビッグサーブを攻略[ウィンブルドン]【テニス】
シナー、シェルトンをストレートで破り8強
現地7月7日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)男子シングルス4回戦が行われ、第1シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク1位)は、第14シードのベン・シェルトン(アメリカ/同14位)を6-2、6-4、7-6(9)で下し、3年連続のベスト8入りを果たした。 【動画】シェルトンもぼう然…シナーの華麗な股抜きショットとパッシングショット&マッチハイライト ウィンブルドン本戦に4年連続の出場となった22歳のシナーは、昨年大会で4強入り。今季は「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)でグランドスラム初優勝を果たすと、先の「全仏オープン」(フランス・パリ)で準決勝に進み、イタリア人選手として初めて世界1位に立った。 前哨戦のATP500ハレでグラスコート初タイトルを手にして今大会を迎え、1回戦でヤニック・ハンフマン(ドイツ/同110位)を6-3、6-4、3-6、6-3、2回戦で2021年大会準優勝のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/同59位)を7-6(3)、7-6(4)、2-6、7-6(4)、3回戦でミオミール・ケツマノビッチ(セルビア/同52位)を6-1、6-4、6-2で下してベスト16入りを果たしている。 対するシェルトンは、3試合連続でフルセットのタフな戦いを制して16強。その疲れが出たか、この日は持ち味である強烈なサーブを生かした短いポイントを積み重ねることができない。 シナーがラリー戦でシェルトンを動かしてミスを引き出すと第1セットを6-2、第2セットを6-4と2セットを連取。第3セットでは、シェルトンもエネルギッシュに戦いシナーも苦しめられたものの、もつれたタイブレークで最後はシェルトンがダブルフォールト。計4度のセットポイントをしのいで、7-6(9)とストレートで8強を決めた。 「(第3セットのタイブレークでは)5-2とリードし、準備もできていたのにミスで5-6になって、少し流れが変わった。第3セットを失う可能性があったし、それが第4セット、第5セットも起こるかもしれない」と決して楽な勝利ではなかったとコメント。 「でも、その状況を対処できたことに満足しているよ。何せツアーで最高のサーバーの一人で、とてもアグレッシブなプレーヤーだからね。今日のプレーには満足している。あれが今日のキーポイントの一つだと思う」と勝利をもぎ取れたことに満足した。 3年連続で準々決勝に進んだシナーは、次戦で第5シードのダニール・メドベデフ(同5位)と対戦する。 対戦成績では、シナーの5勝6敗。2020年の初対戦から6連敗を喫したものの、昨年10月のATP500北京から5連勝中となっている。初対戦となるグラスコートでどのような戦いを見せるだろうか。
Tennis Classic 編集部