元アイドルのアーティスト・KAORUKOが関西初の個展、ゆりやんモチーフの作品も
現代アーティストとしてニューヨークを拠点に活動しているKAORUKOが、「阪急メンズ大阪」(大阪市北区)で関西初となる個展『K子 in Wonderland』を開催中。1日に取材会が開かれ、KAORUKOとゆりやんレトリィバァが登場した。 KAORUKOは、「新井薫子」として1980年代にアイドルとして活躍した後、現代アーティストに転身。2007年よりニューヨークを拠点にし、現代を生きる女性を投影したポジティブなフェミニズムを描く。 KAORUKOは今回の個展について、「『不思議の国のアリス(アリス・イン・ワンダーランド)』のイメージを込めていて『K子』というのはKAORUKOの『K』でもあるんですが、A子、B子、C子・・・と、みなさんにも当てはまる、という意味も込めています。良いことも悪いこともたくさんあるんですが、私はポジティブな部分を表現したい」とコメント。 また、今回の個展ではモチーフにした作品も展示されるゆりやん。KAORUKOがゆりやんのファンだといい、「ニューヨークで活動している間にアメリカで勝負している姿なんかを見てファンになって。ラップで歌われていた『ふざけ倒すのが私の美学』という言葉とか、彼女のプライドが大好き」と話した。 ゆりやんレトリィバァからの「絵を描かれるときのこだわりは?」という質問には、「フェミニズムを描いているんですが、アメリカで勝負しているときは日本のアイデンティティを大切にしたい。このゆりやんさんの絵も、江戸時代の浴衣の柄を表現している」と自身の作風をアピールした。 個展には新作絵画12作品に加え、「香蘭社」とのコラボレーションで制作した有田焼のアートピースなども展示販売されている。期間は3月11日まで、「阪急メンズ大阪」地下1階のコンテンポラリーアートギャラリーにて。 取材・文・写真/上地智