坂東玉三郎 来年1月に大阪松竹座で公演「後世に残る、残らないは関係ない」
歌舞伎俳優の坂東玉三郎(74)が17日、大阪市内で行われた大阪松竹座公演「坂東玉三郎 初春お年玉公演」(2025年1月3~8日)と「片岡仁左衛門 坂東玉三郎 初春特別公演」(1月11~26日)の取材会に出席した。 お年玉公演は、最もリーズナブルな席なら1500円で観劇できる。今年は画家・竹久夢二の生誕140年ということで夢二の世界観を「長崎十二景」で表現し、披露するという。 「男の人との出会いと別れの中で、十二景のそれぞれのシーンが見えるという物語に作っています」と解説。出演する俳優・小波津亜廉(こはつ・あれん)について玉三郎は「小波津くんは、竹久夢二の描く男にピッタリかなと思って(キャスティングした)」と太鼓判を押した。 仁左衛門と玉三郎が大阪松竹座で共演するのは06年以来、19年ぶり。玉三郎からの呼びかけで実現した。 「(仁左衛門に)七草明けて、のんびりしてから来たら。それまでお年玉公演やってるから』って言ったら、(仁左衛門が)『ほな、行こか』みたいな感じで」と明かした。 演目・於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)で玉三郎は土手のお六(悪婆)を演じる。役柄について「すっとんきょうなところがないといけない。おかしみというか、愛嬌がないといけない」。 そして最後に「後世に残る、残らないは関係ない。今回来てくださったお客さま、直接会ったお客さまにこの時間だけ楽しんでいただければ。一期一会です」とアピールした。
東スポWEB