線状降水帯の予測情報が都道府県単位に…線状降水帯って何?予測情報が出たらどうしたらいい? 静岡
テレビ静岡
これから梅雨の時期を迎え気になる雨の情報、気象庁は豪雨災害をもたらす「線状降水帯」の予測情報について、都道府県ごとに絞り込んで半日前に予測する新たな取り組みを始めると発表しました。 積乱雲が次々と発達する線状降水帯はほぼ同じ場所で大雨が降り続き、毎年のように豪雨災害を引き起こしています。
静岡県内でも2023年6月に線状降水帯が発生し、沼津市や袋井市などに緊急安全確保が発令され、磐田市の敷地川では堤防が決壊・氾濫しました。 気象庁は現在、東海地方や関東甲信など全国11の地方ごとに半日程度前に線状降水帯の発生を予測していますが、5月28日からはより細かい都道府県単位にする新たな運用を始めます。 エリアの広い北海道や島しょ部のある東京都などは、さらに細かい区域で発表するということです。
「"わがこと感"をもって」
気象庁・森隆志 長官: 従来よりも対象地域を絞り込んで呼び掛けを行うことになりますので、今後、線状降水帯による大雨災害のおそれがあることを、自分の近くで起こりそうだと"わがこと感"をもって対応してもらえるのではと考えている ただ、2回に1回程度は見逃す可能性もあるため、警報など段階的に発表される情報にも注意するよう呼び掛けています。
小塚恵理子 気象予報士が解説
改めて小塚恵理子 気象予報士に解説してもらいます。 小塚恵理子 気象予報士: 線状降水帯が発生すると災害発生の危険度が急激に高まるおそれがあります。その予測ということで非常に大切な防災情報となります。 これまでも半日前の予測はありましたが、地方単位の「東海地方で発生する可能性があります」と伝えられていました。今後は県単位の「愛知県や静岡県で発生する可能性があります」というように対象エリアがさらに絞られてきます。 「東海地方で発生するおそれが」と聞いても「うちの県はどうなの?」と思うことがあったかもしれませんが、これからはより具体的な呼びかけに変わります。