トヨタ「ハイエース」を大改造 国内シェアトップ年間約800台のキャンピングカーを製造する工場に密着
断熱性へのこだわりは窓だけではない。今度は車内に、陶磁器を意味する「セラミック」の微粒子を含んだ白い塗料を吹き付ける。ムラにならないように吹き付けること15分。これにより、断熱性がグンとアップする。
車体にセーターを着せる?
断熱対策はまだまだ終わらない。今度は羊毛とポリエステルを使用したふわふわの高断熱材を、車体の隙間に詰め込んでいく。湿気も吸い取ってくれる優れもので、側面や天井にしっかりと張り巡らせる。最後は、熱伝導率が低く、凹凸に合わせて断熱の層を作ることができる発泡ウレタンの断熱材を床に塗る。
これで、4つの断熱対策による“走るお家”のベースが完成。床板と壁紙を貼り終えると、ステキな仕上がりに!
“走るお家”を彩る家具
内装が終わると、いよいよ車内に家具が搬入される。ドア近くにステンレス製のシンクを設置、その横には冷蔵庫も。 細長いパーツは上部の空間を活用した収納棚で、天井にぴたりとハマった。その後もどんどん運び込まれ、何もなかった空間が家具で満たされていく。
お次はクッションを組み合わせてベッドを作る。横幅180センチ、奥行き153センチで、大人2人が横になれるサイズ。設置場所は棚の上で、キャンピングカーならではのスペース活用法だ。何もない車内が、快適空間に大変身した。
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