大谷翔平が「嘘つき」呼ばわりされた「1号ホームランボール」騒動、メモリアルボールが異常高騰している今どきの事情
日米のスポーツメディアと野球ファンは、依然として大騒ぎを続けている。ドジャースの大谷翔平は3日(日本時間4日)に「移籍第1号」となるホームランを放ったが、そのボールをキャッチした妻と、その夫がアメリカメディアの取材に対し、球団が「ボールを渡せ」と“圧力”をかけてきたと証言。さらに「大谷が嘘をついた可能性」まで取り沙汰されたのだ。 【レア写真】「大谷・水原はいつも一緒にいた」3年前に大谷の“恋人情報”を聞きつけたカメラマンがツーショットを狙うも、傍らには常に“彼”の姿が ***
騒動の発端は5日。スポーツ専門サイト「アスレチック(The Athletic)」が「大谷翔平のドジャース第1号ボールをファンがキャッチ その後に被った精神的苦痛(This fan caught Shohei Ohtani’s first HR as a Dodger; hard feelings ensued)」との記事を配信したことに始まる。 取材に答えたのは、アンバー・ローマンさん。“生まれた時からドジャースファン”の彼女は、大谷のホームランが外野席に飛びこんだ際、足元を見るとボールがあったという。すぐさま手に握り、拳を空に突きあげた。 ところが幸せな時間は、数分も経たないうちに終わった。すぐにドジャースの警備員に取り囲まれたからだ。夫のバレンズエラさんですら“蚊帳の外”に置かれ、球団側と話をすることは許されなかった。担当記者が言う。 「結論から先に言えば、ドジャース側は何が何でも大谷選手のボールを確保しようと必死だったようです。アンバーさんとの交渉では、持って帰ってオークションに出されるのを非常に警戒。『ボールを持って帰るなら、本物という証明は行わない』と、強い圧力をかけてきたのです。ちなみにアスレチックの取材によると、大谷選手のドジャース第1号のホームランボールは最低でも10万ドル(約1500万円)。ただし、証明がなければ、アンバーさんがオークションに出品しても本物とは認められません」
翻訳を巡る騒動
とはいえ、アンバーさんは「ボールを持ち帰り、大金を手にしよう」と考えていたわけではなかった。 「ドジャース側が最終的に示した返礼品は、大谷選手のサインが入った帽子、バット、ボールなど5つのアイテムでした。ちなみにこちらの値段もアスレチックが取材しており、一つ当たり1000ドルで合計5000ドル(約76万円)という査定だったそうです。アンバーさんはドジャース側の強い圧力に戸惑いながら、この“交換条件”を呑みました」(同・記者) 1500万円と76万円の差──。ローマンさん夫婦は共に28歳で、どちらもドジャースの大ファン。大学で知り合い、同じ会社で一緒に勤務している。夫婦で球場に足を運ぶことが大好きで、来月には結婚1周年を迎えるという。 夫のバレンズエラさんは取材に「私たちはお金に困っているわけではないし、誰かを脅そうとしたわけでもない」と憤りを示したが、これは当然だろう。 おまけに、アスレチックがドジャースの球団広報に取材を依頼しても、広報はそれを拒否。辛うじて球団関係者が「夫婦とさらなる話し合いに応じる用意はある」とだけ答えた。 さらに騒動は続く。試合後、大谷はホームランボールについて記者から質問されると、「戻ってファンの人と話して、いただけるということだったので」と日本語で返答。すると通訳が「I was able to talk to the fan, and I was able to get it back」と英語に訳したのだ。