PK戦で相手の５人目を止めたポープ・ウィリアム（カメラ・今成　良輔）

◆アジア・チャンピオンズリーグ　▽準決勝第２戦　横浜ＦＭ３（ＰＫ５―４）２蔚山＝２戦合計３―３＝（２４日・日産スタジアム） 　横浜ＦＭは蔚山（韓国）と延長戦で２戦合計３―３で決着が付かず、ＰＫ戦を５―４で制し、現行の大会では初の決勝進出を決めた。 　ＧＫポープウィリアムがＰＫ戦で神セーブで勝利に導いた。 　強い雨が降りしきるＰＫ戦。両チーム４人ずつ決めて迎えた先攻・蔚山の５人目、キム・ミヌがゴール右へ蹴ったキックをポープが完全に読み切り、横っ跳びで阻止。横浜ＦＭの５人目、ＤＦエドゥアルドが決めて決勝進出を決めた。 　殊勲の守護神は「本当にホッとしてます」。ＰＫセーブの場面については「体がギリギリだったので、駆け引きとかではなく、自分を信じて決めた方向に思い切り飛ぼうという、それだけです」と明かした。 　３―０から１点を返されて迎えた前半３９分、ＤＦ上島拓巳がペナルティーエリア内でハンドを犯したとして一発レッドカードを受けた。ＰＫも決められて、２戦合計３―３と窮地に立たされた。 　１０人で戦った後半と延長戦は猛攻を受け続けたが、ポープを中心に勝ち越しゴールを与えなかった。「早い時間に自分のチームが退場してしまい、本当に耐える…本当にそれだけ。自分のところであれ以上失点しないことだけは意識してた。チームのみんなも本当にハードワークしてくれて、サポーターの皆さんも含めて全員の力でつかみ取った勝利だと思う」とかみしめた。 　決勝はＵＡＥのアルアイン（ＡＣＬ優勝１度）と５月１１日と２５日にホーム＆アウェー方式で戦う。ポープは「マリノスがこれまで取っていないタイトルなので、僕自身も初めてだし、クラブのために自分の力を発揮できるように準備したい」と力を込めた。