８回を三者凡退に抑え、野手を迎える岡留（右）＝撮影・伊藤笙子

　「オープン戦、中日４－１阪神」（２５日、Ａｇｒｅスタジアム北谷） 　阪神・岡田監督が実戦４試合に登板して無失点継続中の岡留英貴投手を絶賛した。 　「これ使わんかったら怒られるよ俺（笑）。すごいと思うよ」 　岡留は八回から６番手で登板。先頭・後藤を決め球にシンカーを投じて３球で空振り三振。２死からは石橋を低めスライダーで見逃し三振に切り、ピシャリと１回三者凡退に抑えた。肘を下げる変則的なフォームからテンポよく投げ込んだ右腕の圧巻の投球に指揮官も思わず目を見張った。 　試合後、報道陣から勝ちパターン入りの可能性を問われると「いやいや、全然、勝ちパターンというか、俺は敗戦処理のピッチャーなんか考えていないから。そういう言葉は使わへんから。まあ、１点差で負けてるときのピッチャーにしとくわ（笑）」と大きく否定はしなかった。 　岡留は昨年の２月１８日の練習試合・ＤｅＮＡ戦（宜野座）は連続四死球を与えてわずか１０球で降板。１年の時を経て、見違えた姿を見せ続けている。指揮官は「１年前の姿とこの１年後の姿、こんだけ変わるんやから。自分の努力じゃないか。みんなが認めているやんか。そらもう使わんとしょうがなくなってるわ、こっちものお」と賛辞を惜しまなかった。