20代女性の5人に1人が“やせすぎ” 元アスリート・室伏由佳が警鐘
順天堂大学を中核とする産官学チームが、「ひとりひとりが自分らしく、心地よくあり続けられる健康な身体を、自らの意志で選択できる社会をつくる」をパーパスとした「マイウェルボディ協議会」を発足。7日、東京・御茶ノ水の順天堂大学でメディア発表会を行った。 【集合ショット】杉浦太陽&辻希美夫婦、ゆうこすらが勢ぞろい 同協議会は、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の研究開発テーマ「女性のボディイメージと健康改善のための研究開発」における取り組みの1つとして設立された。同テーマは順天堂大学の田村好史教授を研究責任者とし、研究開発機関に順天堂大学、大阪府立病院機構大阪母子医療センター、花王、味の素が参画。この日の発表会には、元陸上競技選手で順天堂大学スポーツ健康科学部准教授、本協議会の副幹事を務める室伏由佳氏が登壇した。 厚生労働省「国民健康・栄養調査報告」によると、20代女性では5人に1人が「やせ」(BMI値18.5未満)に該当することが分かった。日本の成人女性の「やせ」の割合は先進国の中で最も多く(日本肥満学会誌「肥満研究」24,16-21,2018)、深刻な飢餓が社会問題とされるようなアフリカ諸国と同等の割合であり、この状態は20年以上続いているという。 そうした現状を打破するべく、協議会は「自分らしく心地よくあり続けられる健康な身体」を“ウェルボディ”と定義した上で、活動の第一弾として10~20代にフォーカスした「女性の思春期世代の“ウェルボディ”実現」を目指すとした。 そのために、『知ろう(25年度までに“ウェルボディスコア”の開発)』『学ぼう(高校・大学キャンパスでのウェルボディ啓発活動』『考えよう(学生コンテストによる当事者との共創型課題解決)』『行動しよう(SNSを活用した行動宣言)』『防ごう(体型にネガティブな発言のタブー化運動)』という、5つのアクションを掲げ、社会的ムーブメントやボディイメージ教育、健康支援を通じて根本的な価値観転換を進めていくと語った。 室伏氏の講演後、モテクリエイターの“ゆうこす”こと菅本裕子、モデルで俳優の莉子、タレントの辻希美&杉浦太陽夫婦も参加し、トークイベントを行った。