25年後期朝ドラ「ばけばけ」ヒロインの夫・小泉八雲とは?
NHK大阪放送局は12日、25年度後期NHK連続テレビ小説を「ばけばけ」に決定したと発表した。 【写真】朝ドラ「ばけばけ」の脚本を手がける、ふじきみつ彦さん 世の中を恨めしく思う怪談ばなし好きの没落士族の娘、松野トキが、同様にこの世をうらめしく思いながら、世界を転々とした末に日本にたどり着いた異国人と、次第に心を通わせていくストーリー。島根・松江の没落士族の娘で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツがモデルとなっている。 ヒロインの夫、小泉八雲は1850年、アイルランド出身の軍医の父、ギリシャ出身の母の間にギリシャで生まれた。2歳で父の出身地アイルランドに渡り、その後イギリスとフランスで教育を受けた。 16歳の時にケガで左目を失明。19歳で移民として米国に渡る。貧しい暮らしをしながら、ジャーナリストとして活動する。90年に来日。島根県尋常中学校に赴任し英語教師となった。その後、熊本五高、東京帝国大学、早大でも教壇に立った。 セツとは1896年に結婚。3男1女に恵まれた。結婚を機に日本国籍を取得し、小泉八雲と名乗った。島根県の旧国名、出雲国にかかる枕ことば「八雲立つ」に因むとされる。松江市の住居は国指定史跡となっている。 著作家としても多くの作品を残し、日本文化を欧米に広く紹介したが、1904年に東京で亡くなった。54歳だった。