横浜マラソン、秋晴れの港町を2万5千人が快走 車いすも2・7キロ駆ける
市民ランナーが健脚を競い合う「横浜マラソン2024」(同マラソン組織委員会主催)が27日、横浜・みなとみらい21(MM21)地区を発着点に開かれた。すがすがしい秋晴れの下、県内外の約2万5千人が港町を駆け抜けた。 【写真でもっと見る】横浜ゆかりのあの人も…港町の名所を笑顔で駆ける参加者ら 昨年と同様にフルマラソン、7キロラン、車いすチャレンジ(約2・7キロ)のほか、2人でたすきをつないで約42キロを走るペアリレー、小学生親子らと中学生のファンラン(約2・7キロ)の計6部門で行われた。 午前8時半過ぎ、ランナーたちはスタートの合図に合わせて次々と走り出し、「頑張れ」「ナイスラン」といった沿道の声援を受けながら爽やかな汗を流した。コースの終盤に入ると、多くの走者が達成感に満ちた表情でゴールを目指していた。 遠藤靖信さん(90)=横浜市磯子区=と娘の山田直美さん(59)=同市西区=は共に7キロランに参加。「潮風を感じられてとても気持ちよかった。来年も2人で走ります」と声を弾ませた。 車いすで参加した菊野泰星さん(20)=同市南区=は「疲れたけど楽しかった」。伴走者を務めた母親の一美さん(48)は「きつい坂道も1人で走りきった。二十歳の記念になりました」とわが子の健闘をたたえた。 応援ゲストらも大会を満喫。家族5人でファンランに挑んだ横浜DeNAベイスターズ前監督のアレックス・ラミレスさんは「ちょっと心配だったけど完走できてよかった」と満面の笑みを浮かべ、妻の美保さんと「あと数年は頑張って参加したい」と口をそろえた。 フルマラソンは男子は藤原昂介さんが2時間21分9秒、女子は川崎由理奈さんが2時間49分22秒で優勝した。
神奈川新聞社