名護で映画上映イベント 名桜大生が企画、映画館のない街で
映画上映イベント「名桜やんばる映画祭」が11月24日、名桜大学(名護市為又)で開催される。(やんばる経済新聞) 学園祭「名桜祭」の一環として行う同取り組み。北部地域に映画館がない現状を受け、地域の人に映画を楽しんでもらうための試みとして昨年初開催し、今回が2回目となる。 当日は、451席を備える「多目的ホール」を会場に、沖縄の歴史や文化、現状を知るきっかけとなる作品2作を上映する。上映するのは、お笑いタレント・ナインティナインの岡村隆史さんが主演で、サンゴの養殖に挑む主人公を描いた「てぃだかんかん」と、宜野座村を舞台にして、世代を超えた人々が伝統芸能を守ろうとする姿を描いたドキュメンタリー「うむい」の2作品。「うむい」には、名桜大3年生で俳優の仲地彩葉さんが出演している。 それぞれの作品の上映後にはトークショーも予定する。「てぃだかんかん」では、主人公のモデルとなった金城浩二さんにサンゴの養殖・保全への思いなどを聞いた事前インタビュー動画を上映する。「うむい」では監督のダニエル・ロペスさんや出演した仲地さんが登壇し、映画制作を通じて感じたことや背景などを語ってもらうトークショーを行う。 「『てぃだかんかん』では次世代に美しい海を残そうとする人々の協力が描かれており、『うむい』では沖縄の芸能を知ってほしい」と同映画祭広報担当で、国際学部観光産業専攻3年生の菊池紀帆さん。「7月ごろから企画を進めて20人のメンバーが協力しながら準備を進めてきた。昨年は学生の来場が中心だったが、映画館のある中部まで行くことが大変な人もいると思うので、たくさんの地元の人に来てもらい楽しんでもらえたら」と呼びかける。 開催時間は11時~16時15分。料金は、大人=1,000円、中・高・専門・大学生=500円、小学生以下=無料。
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