“元3冠王”が目指す「レギュラー」 清原Jr.の憧れの存在…巨人23歳逸材の現在地
巨人・萩尾は涌井から適時三塁打「逆方向を意識していた」
■中日 3ー2 巨人(24日・東京ドーム) 競争の激しい巨人の外野陣にあって、レギュラーの座獲得へ最近猛アピールしているのが2年目の萩尾匡也外野手だ。24日の中日戦(東京ドーム)に2-3と競り負けたが、2回に右中間を破る適時三塁打を放ち気を吐いた。(成績は24日現在) 【動画】「もう訳わからん」「なんちゅう守備範囲」 巨人逸材の“神キャッチ”に騒然 23歳の成長株は、躍動感にあふれている。「6番・右翼」でスタメン出場した萩尾は2点ビハインドの2回1死一塁で、20年目のベテランの中日・涌井秀章投手に対し、カウント1-0から真ん中高めのスライダーを“逆方向”の右中間へ運んだ。一塁走者の岡本和真内野手が長駆ホームイン。三塁ベース上で右腕を突き上げた萩尾のガッツポーズはまるで、前日23日の同カード(ひたちなか)の3回に左前適時打を放った時の、リプレーのようだった。 「相手が涌井さんということで、逆方向を意識しました。イメージ通りの打撃ができたと思います」と口元を綻ばせた。 もっとも成長途上の若手には、殊勲の働きの後に反省すべきプレーも待っている。2-2の同点で迎えた3回2死満塁での第2打席は、初球から打って出るも内角の147キロ速球に詰まらされ一飛に倒れた。涌井にリベンジされた格好だ。 「第1打席のように、もっとイメージを強く持って臨めればよかったのですが、ただ真っすぐが来たから打ちにいった感じです」と反省。「涌井さんのストレートには、みんな全体的に差し込まれている感じがあったので、あの打席では右方向というより、センター方向狙いでよかったかもしれません」と分析する。 慶大4年時に東京六大学秋季リーグで、戦後16人目の3冠王に輝いた。2022年ドラフト2位で巨人入りし、1年目の昨季は1軍では11試合出場、打率.063(16打数1安打)にとどまったが、イースタン・リーグでは打率.283、7本塁打の好成績を残した。 今季は開幕1軍に名を連ね、これまでチーム22試合中18試合にスタメン出場し、打率.242(62打数15安打)、2本塁打。チームで2本以上本塁打を放っているのは、3本の岡本和真内野手、2本の坂本勇人内野手、萩尾の3人だけだ。