大型ヘッドドライバーとマッスルバックアイアンの組み合わせがシャンクを誘発する!? 上級者こそ陥りやすい「あおり型シャンク」【後編】
460CCヘッド&マッスルバックはなぜシャンクの危険性があるのか?
460CCヘッドとマッスルバックはヘッドの大きさがかなり違う ⇩ ・460CCヘッドは重心距離が長い ・マッスルバックは重心距離が短い ⇩ 460CCヘッドの感覚でアイアンを打つとトウ側に当たりやすい ⇩ 意識的にネック寄りで打とうとする ⇩ 『シャンクが出るリスクが高まる』
「この2つの要因が重なって、よりヒール寄りで打つことが強調され、ヒールが前に出ます。しかもマッスルバックはフェースが小さいので、ネックの部分が太く見える。そのため、ヒールに当たりやすくシャンクが出ます」 そもそも大型ドライバーとマッスルバックアイアンの組み合わせでシャンクが出てしまう人は、クラブの重心位置の違いを感じとり、手先で調節してネックに当ててしまう上級者。そのため、治療法としては、ドライバーとアイアンを交互に打つ練習が効果的だ。
上級者のためのシャンク治療法
●ドライバーとアイアンを1球1球、交互に打とう ドライバーとアイアンを交互に打つことにより、重心距離が違うクラブを打つときに、自然に重心位置に打点を合わせられるようになってくるので、シャンクのリスクを減らすことができるのだ。
クラブそれぞれの重心位置の違いによってスウィングを自然に調整できれば、シャンクのリスクを減らすことができるはずだ。 さらに、マッスルバックでも、重心距離が長いモデルに変えてみること、もしくは“マッスルバック風”の大きめのヘッドの中空アイアンに変えるなど、重心距離の長い大型ヘッドドライバーと使用するアイアンの重心距離の差をなるべく短くすることも、シャンクを防ぐ選択肢の一つだ。
セッティングを見直すのもアリ!
「シャンクのリスクを減らすには、アイアンを替えるのもアリ」と小林プロ。見た目はマッスルバックだが中空構造でヘッドが大きいミズノプロ245などは候補のひとつだ。
シャンクに悩まされている人は、セッティングを見直すことも、検討してみよう。 TEXT/Masaaki Furuya PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/葉山国際カンツリー倶楽部 ※週刊ゴルフダイジェスト10月15日号「シャンクはなぜ出るのか?どう直すのか?」より
週刊ゴルフダイジェスト