浜通りに来て、見て、食べて 千葉・幕張でトークショー、福島県の魅力発信
通販大手のQVCジャパン(千葉市)は26日、千葉市のイオンモール幕張新都心でトークショー「ポテンシャル、無限大!福島。」を開催した。同社が浜通りの広域連携団体「HAMADOORI13(浜通りサーティーン)」と連携し推進する地方創生キャンペーンの一環で、首都圏の消費者に浜通りの魅力を伝えるとともに来県を呼びかけた。 浜通りサーティーンから双葉町でガソリンスタンドを経営する吉田知成さん(伊達屋)、いわき市で体験型農園を運営する元木寛さん(ワンダーファーム)の2人と、福島中央テレビの直川貴博アナウンサーらが登壇した。吉田さんは、浜通りの現状について、東日本大震災直後と現在の写真を比較するなどして、地域再生の現状や双葉地方に起業の夢を持った若手が移住していることなどを報告した。 元木さんは、生産者の立場から「浜通りの気候は温暖で、野菜や水産物など食べ物がおいしい」とアピールした。直川アナウンサーは、お薦めの観光名所を紹介しながら「秋の行楽はぜひ福島に」と呼びかけた。 このほか、紳士服大手のコナカ(横浜市)が、双葉町に進出した浅野撚糸(ねんし)などと進めている「福島プロジェクト」の取り組みも紹介された。 QVCの伊藤淳史最高経営責任者(CEO)は「震災から13年が経過した福島が現在どうなっているか、千葉の方に関心を持ってもらおうと企画した」と語った。その上で、来年もライブ通販「QVCポップアップライブ」での浜通りの商品の販売や、対面型の情報発信イベントを継続して実施する意向を示した。
福島民友新聞社