J3沼津 今季公式戦ホーム7戦全勝…相模原戦で途中出場のFW和田育が同点弾&決勝弾
◆明治安田J3リーグ ▽第9節 沼津2―1相模原(10日・愛鷹) アスルクラロ沼津は相模原を2―1で下し、クラブ新となるホーム6連勝。公式戦では7連勝を飾った。1点を追う後半42分、途中出場のFW和田育(23)が同点弾。さらに同アディショナルタイム(AT)1分、再び和田が流し込んで勝ち越した。若きエースの2試合連続マルチ弾で、岐阜をかわして2位に浮上。次は14日に敵地で首位・大宮と対戦する。 寒風吹きすさぶ愛鷹の空気が、試合終盤で一気に暖まった。敗色濃厚から一転、今季2度目の逆転勝ちで2位に浮上。昨季マークした5連勝を上回り、クラブ新記録となるホーム6連勝をマークした中山雅史監督(56)は「勝てたことが全て。よく走り、よく戦ってくれた」と選手をたたえた。 若きエースが残り3分で大仕事を果たした。1点を追う後半42分、和田は左クロスのこぼれ球に食らいついた。「迷わず振り抜いた」という左足での一撃は突き破るような勢いでネットに刺さり、土壇場で追いついた。 勢いは止まらない。ATに入った直後、再び左クロスに反応。中央で待ち、右ワンタッチで決勝弾を華麗に流し込んだ。「いいボールが入ってきた。つま先でも決めるのは自分の特長」。背番号27はベンチ前でもみくちゃにされ、満面の笑みを浮かべた。 前節の岩手戦に続き、2試合連続の2得点。中3日の連戦のためこの日は今季初めてベンチスタートとなったが、直近3試合で5発と乗りに乗っている。得点ランキングトップ(7ゴール)に並んだ23歳に対し、中山監督は「非常に動き出しがいい」と拍手。ただ「もっとやってもらわないと困るのであまり褒め言葉はかけません」とさらなる成長に期待を込めた。 次は再び中3日で14日に敵地で大宮と対戦する。「自分たちからアクションを起こせるか。チャレンジしていきたい」と指揮官。ゴン沼津は止まることなく頂点へ突き進む。(武藤 瑞基)
報知新聞社