『おむすび』“社会人編”は前途多難な幕開けに 聖人と愛子の夫婦喧嘩にまで発展
なぜか聖人(北村有起哉)と愛子(麻生久美子)の夫婦喧嘩にまで発展
そんな結の行動がなぜか、聖人(北村有起哉)と愛子(麻生久美子)の夫婦喧嘩へと発展。立川は、おそらく自分が考えて作った料理で野球部員たちを育ててきたという自負があるのだろう。それなのに会社が突然栄養士を雇ったことだけでも気に入らないのに、何の実績もない新人の結に改善点を指摘されて、自分のやってきたことが否定されたように感じたのだ。そういう男のプライドを同性であるがゆえに理解できる聖人は「意見すんの、早すぎたんちゃうか」「まずはリーダーに従わんと」と述べる。 一方、愛子は「結は栄養士として就職したんだから当然」と主張し、2人は真っ向から対決。そこから愛子の聖人に対する日頃の不満が爆発する。実は、愛子は宣伝のために『ヘアサロンヨネダ』のホームページを作ろうとしていたが、聖人は一向に聞く耳を持たずにいたのだ。そこで思い出すのが、以前、聖人が翔也に夫婦が長続きするコツとして語っていた「我慢と素早い謝罪」。それだけを聞くと聖人が愛子の尻に敷かれているように思えるが、今回で少し印象が変わった。聖人はいわゆる亭主関白ではないが、意外と頑固で自分の意見を曲げないため、どちらかといえば愛子のほうが我慢してきたのかもしれない。普段は仲が良い両親の夫婦喧嘩は、上司との関係に悩む結に何かしらのヒントを与えてくれそうだ。
苫とり子