衆院選あす15日公示 事務所設営に人員配置…各陣営、短期戦へ準備大詰め「一丸となって乗り切る」 鹿児島県内は4選挙区に12人予定
衆院選の公示が15日に迫り、鹿児島県内4選挙区に立候補する予定の陣営は13日、最終準備に余念がなかった。新政権の発足から27日の審判まで戦後最短となる選挙戦。「一丸となって乗り切る」。事務所を急ごしらえで設営するスタッフらは疲れを脇に置き、戦意を奮い立たせた。 【写真】〈別カット〉急ピッチで事務所の準備をするスタッフ=13日午後、鹿児島市(画像の一部を加工しています)
1区は自民の宮路拓馬さん(44)、奪還を目指す立民の川内博史さん(62)の前職対決に、今回最年少の参政新人の昇拓真さん(34)が名乗りを上げる。 ある事務所は必勝祈願の「ため書き」を掲げる作業に追われていた。搬入して間もないビラ11万枚への証紙貼りを控える担当者は「ばたばたしているが、多くの有権者へ候補が思いを伝えられるようにしたい」。公示後のスケジュール調整にも頭を悩ませる。 2区は前職同士の保守分裂が見込まれる。無所属の三反園訓さん(66)と自民の保岡宏武さん(51)の争いに、いずれも新人の共産の松崎真琴さん(66)、維新の辻健太郎さん(38)、参政の矢竹ゆかりさん(61)が加わって混戦模様。 この日に事務所開きを終えたばかりの陣営は、いったん片付けた机やパソコンなどを改めて配置する作業に汗を流した。ボードに「公示日まであと2日」と掲げスタッフを鼓舞。「短期決戦で大量の作業が一度に来た感じだ」と話す幹部の一人は「全ては勝つため」と気合を入れ直した。
残る2選挙区は一騎打ちの公算だ。3区は立民の野間健さん(66)と、雪辱を期す自民の小里泰弘さん(66)の前職決戦。4区は党幹事長に就いた自民現職の森山裕さん(79)に社民新人の山内光典さん(73)が立ち向かう。 陣営の一つは拠点の定番にしていた建物が老朽化で取り壊されたため、2日間の突貫工事で同じ場所にプレハブ事務所を開設。13日は出陣式の人員配置や当日スケジュールを練った。選挙のベテランが多いという幹部は「臨機応変に準備を進めたい」と意気込んだ。 ◇ 鹿児島県の選挙区は1区に3人、2区に5人、3、4区に各2人の計12人が立候補を予定している。党派別では自民党が前職の4人、立憲民主党が前職2人を擁立する。参政党2人、日本維新の会、共産党、社民党が各1人でいずれも新人。無所属は前職1人。 9月1日時点の県内の選挙人名簿登録者数は、総数は130万4434人。1区35万3466人、2区32万6893人、3区30万9408人、4区31万4667人。
南日本新聞 | 鹿児島