DeNA対巨人　ベンチで頭を抱える巨人阿部監督（中央）（撮影・宮地輝）

＜DeNA1－0巨人＞◇25日◇横浜 　巨人が荒天の敵地で足踏みした。DeNAの先発ジャクソンの前に6回まで散発2安打無得点。1点を追う最終回は得点圏まで走者を進めるも、最後はモンテスが空振り三振に倒れて万事休す。打線が硬直して球団ワースト記録を更新する今季20度目の完封負けに沈んだ。阿部監督は「ジャクソンにいい投球をされましたね」と脱帽した。 【イラスト】セ・リーグ優勝ライン 　自軍エースも踏ん張った。先発戸郷は9安打されながら7回1失点。2回は無死満塁のピンチを切り抜け、3回の唯一の失点も内野ゴロの間で、痛打は許さなかった。悔しい敗戦となったが「（足場が）ぐちょぐちょでどうしようもなかったけど、なんとか低めに集めて粘りながらできた」と振り返った。 　4年ぶりの優勝へのマジックは4のまま。最短優勝決定は28日広島戦にずれ込み、この日、試合がなかった2位阪神とは1・5ゲーム差となった。前にも後ろにも数字がちらつくが「形は何とか、できているので。あと1本が出なかったというだけなのでね。とにかくここでとやかく言っても仕方がない。明日切り替えて、勝つことだけを考えてやりたいなと思います」と指揮官。残り5試合、地に足をつけて戦う。【為田聡史】 　▼巨人が今季20度目の完封負け。現日程での最短Vは28日に延びた。巨人のここ3試合は22日阪神戦0－1、23日阪神戦1－0、25日DeNA戦0－1。3試合続けて1－0試合は、11年8月9～11日の中日－阪神3連戦（0－1、1－0、1－0）以来で、巨人の試合では初めてだ。今回の巨人のような●○●で「1－0」だったケースは、47年太陽以来77年ぶり。太陽は9月1日東急戦0－1、4日阪急戦1－0、5日中日戦0－1だった。