日本銀行高知支店は高知県内の景気について「持ち直しのペースが一段と鈍化している」と5カ月ぶりに判断を引き下げました。 観光ではゴールデンウィークの日並びの悪さや天候不順の影響によって2024年5月の県内の主要観光施設への入込客数は前の年に比べ21.7%、主要な旅館・ホテルの宿泊客数は8%下回りました。 個人消費では百貨店などの大型小売店・コンビニエンスストアの販売動向は前の年に比べ、5月の休日数が少ないことなどから持ち直しのペースが鈍化しています。 こうしたことから日銀高知支店は「持ち直しの動きが続いているものの、一部で弱めの動きがみられる中、そのペースは一段と鈍化している」と5カ月ぶりに判断を引き下げました。 先行きについては持ち直しの動きが続くと見ていますが、コスト上昇と価格転嫁の動向などに注視していく必要があるとしています。