JAL、関空-ロス30周年 開港と同時就航、大谷選手の搭乗記念証も
関西空港が開港30周年を迎えた9月4日、日本航空(JAL/JL、9201)は関西-ロサンゼルス線の就航30周年記念式典を、30周年にちなみ関空第1ターミナル30番搭乗口で開いた。30年前の7代目制服と現行11代目制服を着用した客室乗務員らが乗客を出迎えた。 【写真】関空で関西-ロサンゼルス線30周年の記念品や大谷選手の搭乗記念証を手にする歴代制服を着用したJALのCA ◆747から787へ JALの関西-ロサンゼルス線は、開港日と同じ1994年9月4日就航。機材は「ジャンボ」の愛称で親しまれたボーイング747-400型機で、終盤は448席仕様の機体が主に投入されていた。 燃油費高騰などの理由で、2006年9月までで運航を終えて10月1日から運休したが、2015年3月20日から約8年半ぶりに再開。機材は当時最新鋭だった787-8(E12仕様2クラス186席:ビジネス42席、エコノミー144席)が投入された。 その後は787-8の2クラス206席(E03仕様:ビジネス30席、エコノミー176席)が投入され、2019年3月31日からは787-9は3クラス239席(E92仕様:ビジネス28席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー190席)に大型化した。 E92仕様は、2017年7月31日に就航したE91仕様(3クラス203席:ビジネスクラス52席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー116席)と同じシートを採用。エコノミークラスを主体とする構成で、ビジネスをE91仕様と比べて24席、プレミアムエコノミーを14席それぞれ減らし、エコノミーを60席増やしている。 しかし、2020年1月に中国から世界へ感染が拡大した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で国際線がすべて運休となり、JALは2022年3月1日から約1年11カ月ぶりに関西-ロサンゼルス線の定期便を再開した。 現在も機材は787-9(3クラス239席)で、週5往復運航。運航日は往復とも月曜、水曜、木曜、土曜、日曜で、運航スケジュールはロサンゼルス行きJL60便が関空を午後5時45分に出発し、午後0時30分に着く。関西行きJL69便は午後2時55分に出発して、翌日午後6時55分に到着する。 ◆大谷選手の搭乗記念証 4日の関西発ロサンゼルス行きJL60便(787-9、登録記号JA873J)は、乗客147人(ビジネス14人、プレエコ19人、エコノミー114人、幼児ゼロ)と乗員14人(パイロット4人、客室乗務員10人)の計161人を乗せ、定刻より1分早発の午後5時44分に出発。ロサンゼルスには17早着の現地時間4日午後0時13分に到着した。 関空の30番搭乗口で開かれた式典には、747-400の模型や当時の時刻表が展示され、乗客には米メジャーリーグ(MLB)ロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手がデザインされた搭乗記念証や、JALのロゴ入り折りたたみスタジアムクッション、30周年記念ロゴが入ったトートバッグがプレゼントされた。JALと大谷選手は、2018年2月にサポート契約を結んでいる。 JAL西日本支社長の宮坂久美子常務は「30年間多くのお客様にご利用いただき、ビジネス、観光、文化交流などさまざまな分野で重要な役割を果たした。2025年には大阪・関西万博、2028年にはロサンゼルスオリンピックが開催され、両都市のさらなる発展と人々の交流を促進する場となることを願っている」とあいさつした。
Tadayuki YOSHIKAWA