【フェブラリーS】ウィルソンテソーロ G1制覇の絶好機 2強不在、調整順調、得意舞台なら負けられない
「フェブラリーS・G1」(18日、東京) 鬼の居ぬ間に…ではないが、5歳馬ウィルソンテソーロにG1制覇の大チャンスが訪れた。昨年のチャンピオンズC、東京大賞典と連続2着。現役ダート界の“2強”であるレモンポップとウシュバテソーロが海外遠征で不在のここは、主役を務めなければならない。 目の覚めるような末脚を放ったチャンピオンズCから一転、東京大賞典は意表を突く逃げの手を打って再び銀メダル。小手川師は「最後は砂の深い内ラチ沿いを走っていたので苦しくなりましたが、相手(ウシュバテソーロ)は世界一ですからね」と実力を示すレースぶりに胸を張る。 デビュー戦後の骨折で今も脚にはボルトが入ったままだが、未勝利戦Vから4連勝でオープン入り。そして田中博厩舎から転厩して臨んだ、かきつばた記念から交流重賞3連勝を飾り、一線級まで一気に駆け上がった。指揮官は「賢い馬で少しずつダートのオープン馬らしい筋肉がついてきました。でも、まだこれからの馬ですよ」と着実な成長に目を細める。 ここまでの調整も順調だ。「年明けに放牧に出して、(トレセンに)戻ってきてからしっかり負荷をかけてきました」とトレーナーはうなずく。2戦2勝の府中マイルにも「すごく合っていると思っています。ワンターンもいいし、東京もこの馬に合っている」とキッパリだ。 ここを使った後は招待が届いたドバイワールドC(3月30日・UAEメイダン)を予定している。新たな鞍上に松山を迎え、国内のビッグタイトル初奪取で、ダートの世界最高峰レースに向けて弾みをつけたい。