ガンプロ勝村周一朗が2・23横浜での和田拓也とのSOG世界無差別級王座戦に高揚感「以前の自分と戦うような気がして、そこのワクワクがある」
和田選手もプロレスの経験を積んでいますし、いわゆる格闘家対決という単純な戦いにはならない? 「僕は何でもできるんで。格闘技の試合もできるし、純プロレスの試合もできるし、格闘技とミックスした試合もできるし、どういう戦いになるかは分からないけど、僕らしかできない戦いになりますよね。純プロレスルールだけど、純プロレスにはならないし、たぶんプロレスラーには絶対できない試合をするし、格闘家にもできない試合になるだろうし、普通じゃできない試合になると思います。ただ、流れによってはサブミッションと打撃の応酬になり得ますね。秒殺になる可能性だってあるし…」 木髙イサミ選手に挑戦したタイトル戦(昨年12月27日、後楽園ホール)で出したムーサルトプレスもありますしね。 「そうですね。ムーンサルトで決まるかもしれないし、和田拓也のプロレス技で決まるかもしれない」 なんでもムーサルトは中学生の頃からできたと。やろうと思えばできるけど、使っていなかった? 「中学のとき、体操マットでやったりとか。プロレスごっこではフランケンシュタイナーとか、その頃かっこいいと思ってる技をやってたので、全然できます。ほかにも見せてない、できる技はたくさんあります。場外へのトペコンだってできます。だけど、それを今、総合格闘技のチャンピオンを通過して、プロレスラーになった勝村周一朗が使う必要はない。(イサミ戦では)状況によって、ああいうイデオロギーの戦いになって、出した部分はあったけど、自分のやってきた経歴を踏まえたうえでバックボーンとか、出すのがプロレスのリングだと思うんで。自分のプロレスのなかで似合わない技だと思うんで、使わなかっただけで。できるけどやらないのと、できないからやらないのとは違うし…」
なるほど。 「ハッキリ言って、(2022年7月の)鈴木みのる戦を経て、イサミ戦で自分のプロレスの答えが出たと思うんです。格闘技のチャンピオンだった者がプロレスラーになって、いろんな迷いもあって、いろんなこともやってきたけど、あれが一つの答えだったので。でも和田拓也ってその答えにたどり着いてないんですよね。プロレスのキャリアでいったら、僕のほうが全然あるんで。その迷いがすごい見えるんです。それもあってガンプロに誘ったんです。彼はパンクラスのチャンピオンになって、ハードヒットに出るようになって、全日本プロレスとか出るようになって。ガンプロに上がる前、昔の仲間で集まったとき“勝村さんプロレス教えてよ”ってことはしょっちゅう言ってたので。今一緒に戦いながら、毎試合、プロレスラー和田拓也の成長を感じながらも、アドバイスをしたり、僕が学ぶこともたくさんあるんですけど。まだたくさんの迷いはあるなって見えるので、今度の試合で差が出るというか。僕は自分のスタイルを確立したんで、それがしきれてない和田拓也と戦うのは楽しみ。どういうスタイルになるのか、逆にちょっと完成したと思ってる人間とまだまだ模索してる人間の、まだまだ成長の過程だからこその強さ、怖さはあると思う。そこは理解してるし、だから楽しみ。現状、僕はベルトを巻いて、答えが出たと思ってる状態なんで、以前の自分と戦うような気がして、そこのワクワクがあるかな。どういう試合になるか、ちょっと楽しみです」 和田選手の強さを誰よりも知っているだけに、ベルトを落とすんじゃないかというピリピリした気持ちにはなっていますか? 「なってますね。自分の強みって、イサミ戦でも見せましたけど、やっぱり格闘技の部分なんです。打撃、関節技と、その強みで試合をリードするんですけど、和田拓也に関しては、そこでリードすることができない。通用しなくはないけど、そこで負ける可能性がある唯一のレスラー。だからほかの普通のプロレスラーだったら、その部分で勝負すれば、負けることはないという自信があるんだけど、その自信を持てないのが和田拓也の怖さなんで。今のガンプロに出てるメンバーで唯一僕に勝てる確率が高いんじゃないですかね」 ベルトを死守できれば、2冠王者として独立ということになりそうですね。 「独立のタイミングで2本持っていられたら、自分がガンプロの顔でいられるので、どうしても持っていたいですね。ガンプロって勝村なんだぞって。ガンプロの象徴でありたい。僕がチャンピオンでいたら、他団体からなめられることはないと思うんで。持ったまま4月1日を迎えたいです。年齢的なこともあるし、自分が一番上だと思ってるんで、勢いつけるためにいいんだろうなと思います」
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