パラ井谷選手が高速隊の一日隊長 体験語り命の大切さ訴え
パリパラリンピック陸上競技7位入賞の井谷俊介選手(29)が6日、愛知県警高速隊の一日隊長に就任した。同県刈谷市の伊勢湾岸自動車道の施設で、右膝から下を失うきっかけとなった自身の交通事故体験を語り、耳を傾けた約100人のドライバーらに交通安全意識の向上と命の大切さを訴えた。 井谷選手は大学2年の冬、カーレーサーの夢を追いかけ通っていたサーキット場からの帰りに、信号無視した乗用車と衝突。右膝から下を切断し義足となった。 井谷選手は「もし即死していたら陸上競技にも出会えていない。そう思うと命がいかに大切か気づくことできた。ゆとりを持って運転してほしい」と痛切な思いを打ち明けた。