思わずよけてしまう…「捕手目線」で撮影、ソフトバンク大関友久気迫の投球 カメラマンのイチオシショット
【アナザーショット!】 カメラマンが選手を同じ高さで、正面から撮影できる機会はほぼない。プロの投球や打球は時速百数十キロ。当たればけがをするし、目の前をうろうろしてはプレーの集中を阻害しかねない。正面から少しずれて撮るのが常だ。 ■正面から撮影!9枚の連続写真はこちら しかし5月12日、雨の鹿児島。室内練習場で、その日に登板予定だったソフトバンク・大関友久の投球練習を真っ正面から撮ることができた。二重のネット越しではあるが、彼と捕手の延長線上わずか数メートル先にカメラを構えた。 迫る白球、それを追う大関の目の光、ミットに球が当たる音…気迫のこもったプレーがすぐ目の前で繰り広げられ、思わずよけてしまいそうなほどの迫力だ。「捕手目線」といっていい、貴重な経験だった。 その日の試合は雨天中止となったが、「天候はどうにもならない。次に向けて切り替えます」と笑った大関。そして次に先発登板した19日、チームは見事サヨナラ勝ちを収めた。雨雲さえ吹き飛ばすかのような、さわやかな笑顔が輝いた。(穴井友梨)
西日本新聞社