ダイアナ元妃のポートレート

アンディ・ウォーホルによるダイアナ元妃のポートレートがロンドンのフィリップスでオークションに出品される。1982年に発表されたポートレートの落札予想価格は、150万～230万ドル（約2億2000万～3億4000万円）だ。 【写真】20世紀のファッションアイコン、ダイアナ妃のベストルック ウォーホルの作品は、1981年7月にスノードン卿（エリザベス女王の妹、マーガレット王女の元夫）が撮影したチャールズ皇太子とダイアナ元妃の公式婚約写真をコンテンポラリーアートに落とし込んだポートレートだ。彼は同じ手法で、マリリン・モンローやジャッキー・ケネディといった華やかなミューズも描いている。 ダイアナ元妃のポートレートは、明るいブルーを背景に、同色のドレスを着た妃を描いた。この色は、ジャッキーのポートレートで使用された同じ色だ。 ウォーホルはグリーンとパープルの別バージョンも制作したが、今回のオークションに出品されるのはこのブルー版だけだ。

ポートレートのモデルとなった、チャールズ皇太子とダイアナ元妃の公式婚約写真

ウォーホルは、メディアの進歩と拡大、そしてそれがどのようにセレブたちの日常に影響を与えるかのか、非常に関心があり、時代を象徴する人物たちを自身の作品のミューズに掲げた。 中でもジャッキー・ケネディは特別で、『Sixteen Jackies』と題された彼女の作品集は、昨年11月にクリスティーズのオークションに出品された。夫のJ.F.ケネディ暗殺直後に新聞に掲載され、一般に広く流布したポートレート写真が、本作の題材となった。 オークションは3月7日（現地時間）、ロンドンのフィリップスで開催される。