O・J・シンプソン氏、がん闘病の末に死去…NFL元スター選手、元妻殺人事件で物議 76歳
アメリカンフットボールNFLの元スター選手、O・J・シンプソン氏の家族は11日、X(旧ツイッター)で同氏が10日に死去したことを報告した。76歳だった。がんで闘病中で最期は「子供と孫に囲まれて過ごした」としている。米メディアの報道によると前立腺がんを患っていたという。 1947年7月9日に米カリフォルニア州サンフランシスコで生まれたシンプソン氏は69年、ドラフト全体1位でNFLバッファロー・ビルズに指名され入団。ランニングバック(RB)として活躍し、73年には初めて1シーズン通算2000ヤードを越える2003ヤードのランを記録し、MVPを獲得した。78年に故郷のサンフランシスコ・49erに移籍し、79年に引退するまでプロボウル選出6回など輝かしいキャリアを歩み殿堂入り。引退後は俳優やコメンテーターとして活動した。 ところが94年、元妻とその友人男性を殺害した容疑で逮捕された。逮捕時、警察と繰り広げたカーチェイスは全米で生中継され大騒動となった。翌年に無罪判決を勝ち取ったが、疑惑の目を向けられるようになったシンプソン氏は2007年、ラスベガスのホテルの部屋に押し入った強盗や誘拐の罪に問われ合計33年の懲役刑が下された。2017年10月1日付けで仮釈放が認められ、晩年はラスベガスの自宅で過ごしていた。
報知新聞社