去年10月、JR仙台駅付近を走行中の東北新幹線で硫酸を漏らし、乗客3人にやけどをさせたとして、県警は9日、地質調査会社の社長ら2人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。 【写真を見る】「鉱物の採取で薬品を持ち運んだ」東北新幹線で硫酸漏らし当時5歳の男の子と両親にやけどさせる　地質調査会社の社長ら2人を業務上過失傷害容疑で書類送検　仙台 書類送検されたのは、東京の地質調査会社の42歳の男性社長と、81歳の父親です。 警察によりますと、2人は去年10月9日、JR仙台駅付近を走行中の東北新幹線の車内に安全な運搬方法を確認せず硫酸を持ち込み、ペットボトルから漏らしたうえ、当時5歳の男の子と両親にやけどをさせた疑いがもたれています。社長の父親は実質的な会社の経営者で、男性社長に硫酸を持ち運ぶよう指示していたということです。 警察の調べに対し2人は「鉱物の採取に使うため薬品を持ち運んでいた」などと容疑を認めているということです。 この事件で薬品漏れが起きた「はやぶさ52号」が運休し、そのほかの列車にも遅れが出るなどの影響が出ました。