京都府立植物園で植物画展 原寸大で緻密に表現
色や形が正確に描かれ、高い芸術性も兼ね備えた植物の絵画の展覧会が、京都市左京区の府立植物園で開かれています。植物園の展示室に並ぶのは、全国から集まった植物画94点です。植物画とは、植物学の研究などを目的にヨーロッパで生まれた絵画で、植物全体を原寸大で描き、色や形を正確に表現するのが特徴です。展示されているのはどれも本物さながらで、完成までに1年かかったものもあるということです。なかでもこちらの作品はゴーヤーを描いたもので、実の表面にある凹凸が、立体的かつ緻密に表現されていて、生き生きとした仕上がりになっています。ほかにもこちらのサクラは、花や葉のしわがひとつひとつ丁寧に描かれているほか、おしべとめしべも1本ずつ緻密に表されていて、まるで植物図鑑を見ているようです。植物の仕組みを間近で鑑賞できるこの展覧会は、9月16日まで開かれています。