母は秋華賞馬ディアドラ 師も楽しみな初仔シオーグが月曜東京で初陣/関西馬メイクデビュー情報
先週2日のジャパンダートクラシック(大井ダ2000m)を勝ち、まさに日本代表としてBCクラシックへ向かうことになったフォーエバーヤング(栗東・矢作芳人厩舎)。そのデビュー戦はちょうど1年前、10月14日の京都ダート1800mだった。 【写真】シオーグのこれまでの軌跡 2着に4馬身差をつける圧勝だったが、この時の3着バロンドール(栗東・松永幹夫厩舎)はブルーバードC3着やレパードS4着などのダート重賞での実績を残している。今年の同じ番組でも将来のダート界を背負っていくような馬がデビューするかどうか楽しみである。 【10月12日(土) 京都ダート1800m】 ◆インターアーバン(牡、父アジアエクスプレス、母ソーディヴァイン、栗東・野中賢二厩舎) 母は現役時代にダートで3勝を挙げていて、母系に2022年中京記念を勝ち、障害未勝利も勝ったベレヌス(父タートルボウル)がいる血統。 本馬は8月1日にゲート試験を合格。その後、ノーザンファームしがらきに戻って調整。9月12日に栗東へ再入厩して、9月26日に坂路で4F51.9秒をマーク。10月2日のCWではレースで騎乗予定の団野大成騎手が跨り、3頭併せで古馬OPのロードアヴニールに先着。3F36.8秒をマークして、勝負どころからしっかり動けている。調教量もきっちりこなしているので、実戦でどんな走りを見せてくれるか楽しみ。 ◆パーフェクト(牡、父ヘニーヒューズ、母ラヴィアンフルール、栗東・松下武士厩舎) 半兄に芝中長距離で3勝を挙げているアップデート(父エピファネイア)、母系に2013年中山記念など重賞3勝を挙げているナカヤマナイト(父ステイゴールド)がいる血統。 本馬は9月26日のCWで新馬と併せて遅れたものの、ゴール前は食い下がっていたし、時計的には6F80.4秒と走れている。10月3日のCWでも併せ馬で遅れ、この時も6F80.9秒。追い切り本数は少ないものの、追うごとに中身が出来てきていると判断したい。なお、鞍上は西村淳也騎手が予定されている。 【10月13日(日) 京都芝1200m】 ◆コーラルクラウン(牡、父サートゥルナーリア、母モルジアナ、栗東・福永祐一厩舎) 母は現役時代にダート1200mで4勝を挙げており、半姉には中山芝1200mのオープン特別、カンナSを勝ったコラリン(父ダイワメジャー)がいる。 7月18日にノーザンファームしがらきから栗東へ入厩して、7月31日にゲート試験を合格。その後、一旦牧場へ戻って調整して、9月4日に栗東へ再入厩している。10月2日の坂路では古馬オープンのレオノーレを追走して同入。時計は4F51.6秒をマークしている。鞍上は川田将雅騎手が予定されている。 【10月14日(月) 東京芝1800m】 ◆シオーグ(牝、父Wootton Bassett、母ディアドラ、栗東・中竹和也厩舎) 母はDeirdre。日本語表記に直すとディアドラで、日本では2017年秋華賞を勝っている。海外では2019年ナッソーSを勝ち、2020年には凱旋門賞にも出走(8着)した経験もある。 本馬は初仔。9月13日にゲート試験を合格すると、そのまま栗東に在厩して調整。坂路で追い切りを進めていて、10月3日の坂路では新馬シストロンに先行して遅れてしまったが、時計は4F53.1秒。追うごとに時計を詰めているし、個人的にはトラック馬場で追い切った方が良い動きを見せそうなタイプだけに実戦での走りを楽しみにしている。鞍上は武豊騎手が予定されている。 (取材・文:井内利彰)