「入山者が食料を持っていることを学習している」八甲田でクマの出没多発 食料目的に人を狙う?
RAB青森放送
女性が襲われるなど八甲田でクマの目撃が相次いでいます。専門家は「クマが入山者は食料を持っていることを学習している」と指摘し警戒を呼びかけています。 ★青森放送 木下玲斗 「今月21日にはタケノコ採りのためこちらの登山道の奥に入った女性がクマに襲われ大けがをしました」 今月21日、女性が体長1メートルほどのクマに襲われ大けがをした翌日でした。北側に1キロほどの地獄湯の沢南側の山林に3人組で入山した女性が荷物をおろしタケノコ採りをしていたところ、体長1メートルほどのクマに追いかけられました。女性はクマを木の枝で追い払い、けがはありませんでした。しかし荷物がある場所に戻ると中に入れていたおにぎりが食い荒らされていたということです。市はクマによる被害とみています。 ★森林総合研究所 大西尚樹 動物生態遺伝チーム長 「山に入ってくる人がお弁当を持っているというのを(クマが)覚えてしまっている 人間とその人が持っているお弁当というものをセットで人間を襲おうでは無くお弁当を取ろうというような行動をとっているんだと思います」 八甲田付近ではきのうも八甲田ロープウェー近くやモヤヒルズの近く、さらに青森公立大近くでもクマの目撃が相次いでいます。いずれも被害はありませんでしたが、生活圏にも近く危険が迫っています。県のホームページではクマの出没状況を地図上にまとめていて、専門家はクマが目撃された場所の近くには近づかないよう呼びかけています。 ★大西尚樹 動物生態遺伝チーム長 「事故が多発している地域にはまず基本的に入らない 仮に弁当を持っていなかったとしてもクマはこの人は弁当を持っていると思っているのでやはり入らないというのが絶対です」 県によりますとことし県内ではクマの目撃が今月17日までに192件と過去最悪だった去年を上回るペースで増加しています。