今年に入り12件の運行トラブルが発生した熊本市電。九州運輸局による改善指示を受けた熊本市交通局が、中間報告書を提出しました。 　中間報告書は安全管理体制の再構築など改善措置をまとめたもので、熊本市交通局が21日、九州運輸局に提出しました。 　九州運輸局による9月20日の改善指示では、7月と8月に実施した現地調査の結果、一部の運転士に対し、昨年度の教育計画が策定されておらず、教育が実施されていなかったこと、技能が基準に達していない一部の運転士に車両を運転させていたことなどが指摘されていました。 　中間報告書では、安全管理体制の再構築を最優先事項に位置付け、来年1月をめどに運転士の育成や事故防止のための専門部署の設置を検討するなどとしています。 熊本市交通事業管理者 「専任の安全統括管理者を置くとか安全管理に関する部署等についても早急に組織を作ると回答させていただいてますので、まずは、そこに向けて注力していきたい」 　熊本市交通局は、今年度内に最終報告書をまとめたいとしています。