感謝を胸に学びやに別れ 市内24小学校で卒業式【宇部】
宇部市の全小学校で19日、卒業式が行われた。市教育委員会によると、晴れの日を迎えた児童は24校合わせて1341人。子どもたちは、お世話になった先生や友人への感謝を胸に、思い出の詰まった学びやに別れを告げた。 岬小(吉田衆一校長)は、午前9時半から体育館で開き、5年生29人と保護者の大きな拍手に包まれながら卒業生30人が入場。学級担任から名前を呼ばれると一人一人が登壇して吉田校長から卒業証書を受け取った。 定年で38年間の教職生活にピリオドを打つ吉田校長。卒業生が小学校生活の約3年間をコロナ禍で過ごしたことに触れ「さまざまな制約がある中、仲間と協力して伸び伸び活動する姿に頼もしさやたくましさを感じた」と振り返り「多くの功績を残してくれた皆さんの未来が、より素晴らしいものになるよう願っている」と式辞を述べた。 卒業生は「門出のことば」で緊張した入学式、楽しかった修学旅行、心を一つにしてソーラン節を踊った運動会でのエピソードを語り「優しく見守ってくれた先生、地域の人、家族のおかげで成長できた。何事も諦めず、目標や夢の実現に向かって歩き続ける」と宣誓。音楽グループ「いきものがかり」の「ありがとう」と合唱曲の「旅立ちの日に」を声高らかに披露し、会場を感動に包み込んだ。