【動画】「ラジオに育てられました」 ── タレント・女優、安井牧子の生き方
多くのリスナーの温もり「ラジオに育てられた」
2003年から2009年までは、ABCラジオ「全力投球!!妹尾和夫です」の金曜アシスタントに。2010年からは「とことん全力投球!!妹尾和夫です」のアシスタントを務め、優しい口調で妹尾にツッコミを入れるのは番組の名物。これを楽しみに聴いている人も多いほどだ。 この番組でのエピソードも多いが、リスナーの愛情を体感した出来事もあった。「ラジオ出演のために向かう電車の中へ財布の入ったカバンを忘れて。ABCから駅に問い合わせたら『箕面駅』で預かっていると。そのことをラジオで言ったら、大勢のリスナーのみなさんが取りに行っては『ABCまで届けるよー』『牧ちゃんはこういう人でなー』と言ってくださったらしくて(笑)」 「どんくさい」を自称する安井らしいが、この時もリスナーの「温かさ」を感じ、ラジオに育てられていることを実感したという。
劇団本公演、今年は「桐子さんですね。はい」
そんなリスナーらが楽しみにしているものがある。それは12月5~7日に梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ(大阪市北区)で行われる同劇団本公演だ。今年は「桐子さんですね。はい」というタイトルで、安井はその「桐子」を演じるという。 脚本は昨年に続き、ABCで数々のドラマを生み出したプロデューサー郷田美雄。まじめじゃないが誠実な兄と妹の桐子。早くに亡くした両親が残したアパートで暮らし、そこの住人らと、とある目標を叶えるためにがんばっていくという内容だ。 当初は「ラブコメディ」だったが、妹尾と安井の希望で「兄妹モノ」に変更を依頼したという。連日稽古が行われ、演出・主演する妹尾をはじめ、安井もタイトルにある桐子を演じるほか「演出補」も担当し、稽古でも安井のアドバイスする声が響く。また、若手への指導も。 「今年も新人さんが2人入り、みんなで、なにかがあっても『厳しく接してあげよう』って言ってます。じっとしているだけでは、ためにならないし、嫌われても言ってあげなくちゃ(笑)」。だが、常に優しいひと声のフォローも忘れない。こうした光景は「ハートウォーミング」を売りにしている劇団らしい「伝統」なのかもしれない。公演まで1か月を切り、きょうも安井をはじめ団員らは稽古に励む。 同劇団本公演の問い合わせは、劇団パロディフライ(06・6359・7049)または同劇団公式サイト(http://www.parodyfly.com/)まで。