開拓、アイヌの歴史に生活や自然も 北海道博物館が開館
【北海道・札幌】4月18日・土曜日・午前9時30分。札幌市厚別区の北海道開拓記念館と同市中央区の道立アイヌ民族文化研究センターが統合された、北海道博物館(札幌市厚別区/愛称・森のちゃれんが)がオープンしました。 考古学・歴史学・民俗学に関する資料が常設展示されていた北海道開拓記念館と、アイヌ民族文化の調査・研究を行い、成果の公表や研究活動の支援を行っていた道立アイヌ民族文化研究センターの両方の展示を引き継ぎ、歴史系だけでなく自然系分野も含めた総合博物館への進化を果たしました。北海道の歴史がわかりやすく、5つのテーマにまとめられて展示されています。
開館前には石森秀三館長が「(リニューアルのために)1年半お待たせしたので、その分、素晴らしい展示ができたと思います。一度ならずとも二度でも三度でも来ていただきたいと思います」とあいさつ。カウントダウンも行われ、9時30分と同時に500人近いお客さんが、新しい博物館に吸い込まれていきました。 マンモスの牙に触りながら記念撮影ができるゾーンでは、「本物を触れるのは凄いね」などと話しながら家族で撮影するシーンも。昔懐かしい三輪車などが展示されている特別展示室では、「私たちが若い頃はこういうのに乗っていたわね。懐かしいわ」と話しているご婦人たちの姿も見られました。
北海道博物館の開館時間は9時30分から17時(10月~4月は16時30分)までで、入場料金は個人一般が600円、大学生・高校生が300円、10人以上の団体は100円引きとなります。 (ライター・橋場了吾)