【車いすの女子高生が挑む】真のバリアフリーを目指して! 社会を変える挑戦ー多様性と笑顔のイベント(every.しずおか特集)
夢果さんのポジティブな力!
そして夢果さんはこの夏、あるイベントを計画していました。それは、50人以上の参加者を集めて行う「車いすスポーツゴミ拾い大会」。 (夢果さん) 「4人1組のチームになってそのうちの一人が車いすに乗って、街のゴミを拾ったりだとか。バリアやバリアフリーを探すといった楽しいスポーツになっています」
この計画は、掛川市の「高校生チャレンジ企画」に採用され、市が全面的にバックアップ。さらに、カラフルスライムズの販売をしてくれている駄菓子屋「横さんち」も、当日の運営などで支援してくれることになりました。 このイベントは、ゴミ拾いも目的の一つではありますが、真の狙いは、車いすを体験してもらい、普段は気づかない身近なところにある課題に気づいてもらいたいというもの。そこで、8つのチャレンジミッションを組み込みました。 (夢果さん) 「車いすに乗って駄菓子屋横さんちで駄菓子を買おうとか。ユニバーサルトイレを探そうとか、スロープを車いすでのぼってみようとか、いろいろな気づきが生まれるミッションを組み込みました」
挑戦ー笑顔と気づき
そして迎えたイベント当日 (夢果さん) 「ありがとう。よろしくお願いします」 夢果さん、とびっきりの笑顔でみんなに声をかけて回ります。イベントには子どもから大人まで13チーム60人が参加しました。競技時間は1時間、1チーム4人で、交代で車いすに乗りながら掛川駅周辺のゴミを拾います。車いすに乗りながらゴミをとるのは一苦労・・
(参加者) Q:乗り心地はどう? 「あんまりよくない ゴトゴトする」「ここ危ない、気を付けてね」 普段は気にも留めなかったことが、車いすに乗ることで、とても大きなコトに感じられます。気付いたことはシートに記入していきます。 (参加者) 「普段自分が歩いていて気にしていない段差でも気になった」
こちらのチームは”スロープを使おう”というミッションにチャレンジ。上まで上ることはなんとかできましたが・・ (参加者) 「坂はバックで下りるんじゃない」「めちゃ怖い、後ろに下がるときは怖い」「これは大変だよ」 補助する人がいても一苦労。もし1人で上り下りするとなれば、かなり大変そうです。 今回、車いすに乗って様々なミッションをこなす中で、いつもと違う世界が見えてきたようです。 (参加者) 「押してもらっている人との意思疎通。お互いへの気遣い、心遣いも必要になるんだなって」
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