自民小林氏、出馬を正式表明 総裁選へ10人超、名乗り初
自民党の小林鷹之前経済安全保障担当相(49)は19日、国会内で記者会見を開き、党総裁選への立候補を正式表明した。10人超の「ポスト岸田」候補の出馬が取り沙汰される中、正式に名乗りを上げたのは初めて。総裁選について「脱派閥」を徹底し、派閥に対して支援を一切求めないと強調した。憲法改正の早期発議に向けて「最大限の熱量で取り組む」と述べ、自衛隊明記や緊急事態条項創設に意欲を示した。 派閥裏金事件を踏まえ「全ての党員、国民に新たな自民党に生まれ変わることを約束する」と語った。政策活動費や調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の透明化を主張。改正政治資金規正法の付則に明記された検討項目である第三者機関の設置にも取り組む考えを示した。 一方で、裏金事件を巡る党処分を見直す考えはないとした。実態解明に関しては「党の調査に限界がある。新事実が出れば党としての調査を考える」と話した。 立候補に必要な推薦人を確保しており、会見には20人超の国会議員も同席した。