『ボクらの時代』出演者も驚くまさかの舞台裏 台本なし、MC不在…「えっ、始まっているんですか?」
「撮りだめだめできない」重大な事情とは
ロケ場所を選ぶ舞台裏も聞いた。 高野氏「番組スタート当初、出演者がよく行くお店を撮影場所として使うことが多かったこともあって、スタジオではなくロケスタイルをそのまま続けています。収録場所は毎回変えていて、都内のカフェや結婚式場などさまざまな場所で撮影しています。実は20年近くやっていると、外光が入ったり、緑があるなど朝の番組の世界観に合う場所は相当使い尽くしている感じです(笑)」 ロケにはもう一つ重大な事情があるようだ。 高野氏「一般的なレギュラー番組は、収録日を固定しているケースがほとんどです。一方、『ボクらの時代』は決まっていません。出演者3人の都合に合わせた日時と場所を選んでいます。忙しい3人の著名人に出演していただくため、3人の都合を考えた場所にこちらから出向いていく形なんです。だから、なかなか撮りだめができません。来週末の放送分をまだ撮れていないということもありました。今も多々あります(笑)」 フジテレビに入社を希望する学生に面接などで一番好きな番組を尋ねると『ボクらの時代』と答える人も少なくないという。07年のスタートから番組のスタイルは変わっていないが出演者のトークは新鮮。朝早い時間の番組だがTVerやFOD、インスタグラムなどを通じ若者にもトークドキュメンタリーの魅力はしっかり伝わっているようだ。
中野由喜